うめlog

2011年05月

映画 『人生万歳!』 2009年 アメリカ  ウディ・アレン 監督

映画情報→映画『人生万歳!』公式サイト

ウディ・アレンのユーモアと、自虐とかぼやきとかイヤミとか、そういうのが凄く好きで、
もうおじいちゃんなのに「ステキ!」と思ってしまいます・・・

この作品は、前にもアレンの作品で観たような感じのあるものですが、
なんと素直にハッピーエンド!

そして、公式サイトに
“本作はアレン監督が70年代中頃に執筆しながら、ある事情でお蔵入りになっていた“幻の脚本”を基に撮影されている。そのため、『アニー・ホール』(77年)や『マンハッタン』(79年)といった全盛期のアレン映画を彷彿させる“都会的で軽快なタッチ”が全編に復活しているのも、映画ファンにとっては嬉しい話題の一つだ。”
と、あります。

そっかぁ。だからか。納得。

もちろんラストに向かうまでにぼやいてるんだけど、かわいくってしょうがない。

せっかくの人生だもの、永遠にそばにいられるような相手を見つけたい。
それはきっと、お互いを認めたり高めたり、いろんな面で相性の良い相手ということなんでしょうね。

生まれた だけでも、生きてるだけでも、奇跡 。なんだけどね。

映画 『乱暴と待機』 2010年 日本  富永昌敬 監督

映画情報→映画『乱暴と待機』公式サイト

本谷有希子(こちらをクリック)の著書『乱暴と待機』が原作。(本谷が自身の戯曲を小説にしたもの)

「永遠の愛は信じられなくても、永遠の憎しみなら信じられる気がする・・・」
という思いが述べられ、
やや(?)変態とも言える男女の理解しがたい(?)つながりが描かれている。

私自身も「永遠の“愛”」なんてハテナ?だし、
憎しみって人によっては死ぬまで拭い去れないものなのかも、とも思っている・・・。
でも愛と憎しみは同根とも言えますよね・・・。

原作もとても面白かったし、映画もなかなかよかった。
もっと気持ち悪い感じになりかねない登場人物たちなのだけど、
キュートな純愛作品になってると思う。

キャストは4人とも良かったんですが、特に美波さん、すごくよかったです!!
浅野さん演じる“お兄ちゃん”の起業後の姿は「どひゃー!かっちょええ!!」と、のけぞりました。

映画 『ザ・ファイター』 2010年 アメリカ
デヴィット・O・ラッセル 監督

映画情報→映画『ザ・ファイター』公式サイト

実在するアメリカのボクサーがモデルの事実を基に作られた作品。
人生のどん底にいるボクサー、ミッキー(弟)が、
ディッキー(兄)や他の家族・周囲の人々に支えられて
再起を果たし、人々の記憶に残る名試合をする・・・。

でも、観てると、“ラリッてなくてもいつもハイ”な兄の方がどん底のような・・・・。

私ね。ボクシングと男の友情とか、兄弟愛とか、弱いんス。
コレは、それだけでなく、みんなが人生のリングで闘ってるように見えて、グッときました。
終盤のボクシングシーンは手に汗しながら観てました。

ただ、どうも登場する女性たちがバカっぽくて・・・
特にこの兄弟の母親が、彼女なりに一生懸命なんだけど、問題ありすぎて・・・
「ああはなるまい・・・」と、心に誓いました。
(でも、バカさ加減とかって、自分では気付かないものですよね・・・)

映画 『ブラック・スワン』 2010年 アメリカ
ダーレン・アロノフスキー 監督

映画情報→映画『ブラック・スワン』公式サイト

ダーレン監督作品は『Π』や『レクイエム・フォー・ドリーム』がとても興味深く、面白いと思ってます。
『レスラー』では物語とそのキャスティングのうまさに、
「監督、嫌味なくらい頭いいね・・・」と思いました。
そしてコレも、優等生が一皮剥けていく物語にナタリー・ポートマンという・・・

“隠れた自分”“もう一人の自分”と対峙し、開放することで成長する・・・
どんな世界に生きていても共通することでしょうが、その見せ方がスリリング でした。

ベタかも知れませんが、両手が黒い翼に変わってゆくシーンはステージのシルエットとあわせて
一番好きなシーンです。

バレエとしての見どころは・・・うまい撮り方 をしているな、ということでしょうか。
ホラーっぽい演出もあり、隣の若いお嬢さんが「こわーい」と言っていたのが印象に残っています。
(かわいかった )
・・・実は私もちょっとコワかったです。

映画 『トゥルー・グリット』 2010年 アメリカ
ジョエル&イーサン・コーエン 監督

映画情報→映画『トゥルー・グリット』公式サイト

『勇気ある追跡』(1969年)のリメイク。

私はもともと西部劇を観たことはほとんどない
だからというのも何だけど、オリジナルも観ていない
だからまず、コレはコレとしての感想なのだけど・・・。

ジェフ・ブリッジスの“酔いどれだけど人間的にとても優しい人物”が超ステキ!
馬上アクションから終盤なんてもう痺れまくり

復讐する少女マティを演じた彼女(公式サイトでチェックしてね)も、
“強気でしたたかな、それでいて恐れを抱いてもいる少女”を
自然に違和感無く見せてくれました。

そして、なにより「よいです!」と感じたのは、
【復讐だろうと、何だろうと、戦いによって失うものがある】
ということをきちんと見せてくれたこと。
終盤に、きっちり見せてくれます。

オリジナルも知ってたら、どんなリメイク効果があったのかも分かって、より楽しめますね。
(リメイクって「俺だったらこうするね」っていうことですもんね?)

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