映画 『私が、生きる肌』 2011年 スペイン
ペドロ・アルモドバル監督
ペドロ・アルモドバル監督
映画情報→映画『私が、生きる肌』公式サイト
原作はティエリ・ジョンケの小説『蜘蛛の微笑』。
主演はアントニオ・バンデラスとエレナ・アナヤ(←美しい!!! )。
妻を亡くした世界的外科医が“世界一の肌”の研究と“亡き妻の奪還”に没頭する。
キーワードは愛と復讐、狂気、外見と内実、ジェンダー、遺伝子、そして母と息子・・・かな。
何を書いてもネタばれになってしまうので、もったいなくて書けない。
「変態映画だ」と言われてもいる本作ですが、傑作ではないでしょうか。
(個人的にはめちゃくちゃ面白かった)
とんでもなく酷い目にあう人がいますが、
それが可哀想とか、そんなレベルの感情はふっとんでしまうほどです。
悲哀に満ちた作品とも感じました。
「これを愛と呼べるか」なんて、大々的に問われていますが、
それ以上に“外見と内実”を考えました。
とくに、全体が明らかになっていく後半からラストまではこのキーワードが頭から離れません。
大真面目な顔であまりにもブッ飛んでいるので、実は時折、笑ってしまいましたが。
ビジュアルは ゴージャス で、官能的。
アルモドバル監督の作品はわりと観ているのですが、本作が最高な気がします。
完全オリジナルでなく、原作があるというのが驚きというか、若干残念ですが。
ちなみに私、アルモドバル監督作なら、他に・・・
たとえば 『神経衰弱ぎりぎりの女たち』あたりも好みです。(古いですが)