うめlog

2012年07月

映画 『私が、生きる肌』 2011年 スペイン
ペドロ・アルモドバル監督

映画情報→映画『私が、生きる肌』公式サイト
原作はティエリ・ジョンケの小説『蜘蛛の微笑』

主演はアントニオ・バンデラスとエレナ・アナヤ(←美しい!!! )。
妻を亡くした世界的外科医が“世界一の肌”の研究と“亡き妻の奪還”に没頭する。
キーワードは愛と復讐、狂気、外見と内実、ジェンダー、遺伝子、そして母と息子・・・かな。

何を書いてもネタばれになってしまうので、もったいなくて書けない。

「変態映画だ」と言われてもいる本作ですが、傑作ではないでしょうか。
(個人的にはめちゃくちゃ面白かった)
とんでもなく酷い目にあう人がいますが、
それが可哀想とか、そんなレベルの感情はふっとんでしまうほどです。

悲哀に満ちた作品とも感じました。
「これを愛と呼べるか」なんて、大々的に問われていますが、
それ以上に“外見と内実”を考えました。
とくに、全体が明らかになっていく後半からラストまではこのキーワードが頭から離れません。

大真面目な顔であまりにもブッ飛んでいるので、実は時折、笑ってしまいましたが。
ビジュアルは ゴージャス で、官能的。

アルモドバル監督の作品はわりと観ているのですが、本作が最高な気がします。
完全オリジナルでなく、原作があるというのが驚きというか、若干残念ですが。

ちなみに私、アルモドバル監督作なら、他に・・・
たとえば 『神経衰弱ぎりぎりの女たち』あたりも好みです。(古いですが)

映画 『愛と誠』 2012年 日本
三池崇史 監督

映画情報→映画『愛と誠』公式サイト
原作は1970年代に一斉を風靡した梶原一騎 原作、ながやす巧 作画の同名コミック。
4度目の実写化となる本作で主演を務めるのは、誠に妻夫木聡、愛に武井咲。

『巨人の星』も『タイガーマスク』も、『あしたのジョー』ですらも、ちゃんと読んだことのない私。
この、『愛と誠』も、タイトルこそ聞き覚えがあっても全く知らない・・・。
そんなわけで、「楽しめるのか??」と、少々不安でした。

ところが、面白かったんです。(知的に、ではなく。)
ふざけた映画で、アホっていうか、バカ。(褒めてます )
主演の二人、特に武井ちゃんの天然おバカお嬢様っぷりは絶品
ミュージカル調のコメディなのです。しかも、かなりふざけている。
(・・・もしかして、原作ファンからは不評なのかしら??)

ベテランも若手も、脇まで贅沢な面々で、
みんなとても楽しそうにやっている(ように見える)。
愛の父親を演じている市村さんなんて、本領発揮としか言いようがないw。(劇団四季かと思ったぜ)

ストーリーがどの程度原作に沿ったものなのか、私には全くわかりませんが
どうやら愛と岩清水がそうとうウザイ存在の、ラブストーリーのようですねw。

やー。笑った笑った。

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